備蓄米の随意契約による迅速な流通を実現し、支持率低迷に喘ぐ石破政権の救世主となっている小泉進次郎農相(44)。手腕への評価の一方、〈抵抗勢力〉を作り出す政治手法に異を唱える声も。農相就任から約1カ月半、「小泉コメ劇場」から放たれた言葉をファクトチェックすると……。
【画像】「美しい」「相変わらず綺麗」と絶賛された滝川クリステル(47)の最新姿。結婚6年目で現在2児のママ。
◆◆◆
小泉農相がコメの生産現場を視察
6月15日、この日の舞台は福島県二本松市だった。福島駅から車を走らせること約40分の山麓にある「西谷棚田」。青々とした木々に抱かれて広がる棚田では、植えられたばかりの稲の苗が風に揺れていた。
30度を超える蒸し暑い空気の中、この地に降り立った主役を、地元住民が拍手で迎えた。
「小泉農相はこの日、県内5市町を巡り、魚市場やコメの生産現場を視察。東日本大震災以降、継続して福島県の農家と交流を続けてきた農相にとって、福島の復興も注力したい課題の一つだった」(政治部記者)
西谷棚田は、2023年から地元酒蔵や有志によって始められたプロジェクトで、休耕田の再興に取り組んでいる。地元住民から棚田の状況について話を聞いた小泉氏は、
「こういう景観を本当、大切にしていかなきゃいけませんね」
と得意のスマイルで応じ、颯爽と去っていった。
小泉氏の政治手法に疑問の声
農相就任からまもなく、備蓄米の随意契約による放出を断行。5キロ2000円台のコメを流通させた手腕には評価の声が上がる一方、その政治手法に疑問を投げかけるコメントも散見されはじめている。
ビートたけし(78)は6月8日放送の「ビートたけしのTVタックル」(テレビ朝日系)で、小泉氏が外国産米の緊急輸入も検討しているとの発言を受け、
「完全に(父・純一郎氏の)郵政民営化と同じだもん。日本の農業をアメリカに売り渡すっていう。お父さんは郵政、こっちは農業」
と批判。古館伊知郎(70)は同月12日放送の「ラジオのタマカワ」(TOKYO FM)に出演、昨今の報道に対し、
「小泉コメ劇場もね、オールドメディアも乗っかりすぎ。参院選に向けて自民党を有利にするばっかり」
と苦言を呈した。