伊東市・田久保眞紀市長、学歴詐称疑惑に新展開:卒業要件単位「半分以下」か

伊東市の田久保眞紀市長を巡る学歴詐称疑惑に、また新たな展開が浮上した。18日、NEWSポストセブンは、市長が大学で取得した単位が「卒業要件の半分以下だった」と報じ、既に混乱を極める学歴詐称問題に拍車をかけている。この深刻な疑惑は、まさに投票が始まった伊東市議会議員選挙にも多大な影響を及ぼす可能性があり、その動向が注目される。

長期化する学歴詐称疑惑の経緯

田久保眞紀市長の学歴詐称疑惑は、今年5月の市長選挙での初当選直後から指摘されてきた。公表されていた「1992年に東洋大法学部卒業」という最終学歴に対し、翌月の市議会定例会で「偽りではないか」との疑義が呈されたのが発端だ。指摘した杉本一彦市議が入手した当時の卒業アルバムには市長の名前が見当たらなかったという。

当初、市長は「卒業証書を持参して証明する」と明言したが、大学側への照会結果は「除籍」だったと発表を修正。この後、市議らに提示された卒業証書が偽造された疑いで偽造有印私文書行使の罪で刑事告発されるなど、問題は複雑化の一途を辿っている。東洋大学側も一部メディアの取材に対し、「除籍者が卒業証書を所有することはあり得ない」と回答しており、市長の主張との乖離が際立つ状況だ。伊東市議会が略歴確認の厳格化ルールを発表した際も、「どの口が言う」とネットで批判が殺到するなど、市民の不信感は募るばかりである。

単位不足疑惑と「謎の回答」の再浮上

今回のNEWSポストセブンによる報道は、これまでの学歴詐称疑惑に新たな側面を加えるものだ。大学在籍中に取得した単位が卒業要件の半分以下だった可能性が指摘されている。この新情報を受けて、昨年8月に伊東市議会百条委員会で杉本議員と田久保市長の間で行われた質疑応答が改めて注目されている。

当時、杉本議員が「卒業する年に4年生だったと断言できますか?」と問うた際、市長は大学のシステムについて長々と説明し、「私が4年間在籍していたのであれば、最終的には4年生であった」と明言を避けるような「謎の回答」をしていた。この発言は当時、「とんでもない屁理屈」などと批判されたが、もし卒業要件単位が大幅に不足していたとすれば、そもそも4年生に進級できていなかった可能性もあり、当時の市長の発言の真意が再解釈される形となっている。

学歴詐称疑惑で単位取得が焦点となる伊東市の田久保眞紀市長学歴詐称疑惑で単位取得が焦点となる伊東市の田久保眞紀市長

市民の反応と伊東市議選への影響

この新疑惑の報道に対し、ネット上では「これが事実なら、卒業書類の偽造は悪質性がより高くなる」「完全に学歴詐欺じゃん」「確信犯やろ うんざり」といった厳しい批判の声が相次いでいる。まさに19日からは、議会解散に伴う伊東市議会議員選挙の投票が始まったばかりであり、田久保市政の「継続か刷新か」が最大の争点として浮上している。市民の信頼が問われる中、今回の単位不足疑惑は、選挙結果に大きな影響を与える可能性がある。

伊東市・田久保眞紀市長を巡る長年の学歴詐称疑惑は、今回報じられた「単位不足」という新事実によって、さらにその深刻度を増した。一連の疑惑は市民の市政への信頼を大きく損ねており、投票が始まった伊東市議会議員選挙において、田久保市政の「継続か刷新か」という重大な選択に、決定的な影響を及ぼすことが予想される。

参照元:

  • Yahoo!ニュース
  • NEWSポストセブン 他 (Yahoo!ニュース記事の一次情報源)