2025年11月19日(現地時間)、英キャサリン皇太子妃(44)が、夫のウィリアム皇太子(43)と共にチャリティイベント「ロイヤル・バラエティ・パフォーマンス」に出席しました。昨年はがん治療に専念するため欠席していたキャサリン皇太子妃にとって、今回は7回目の出席となります。ウィリアム皇太子も昨年は姿を見せていませんでしたが、今年はウェールズ公爵夫妻が揃って登場し、王室ファンを大いに沸かせました。この夜は、皇太子妃の公務復帰と、その堂々たる姿が注目を集めました。
華やかな装いとエリザベス女王への敬意
イベントに登場したキャサリン皇太子妃は、タルボット・ランホフによる深緑のベルベットドレスを身につけ、煌びやかなイヤリングを合わせていました。このイヤリングは「グレヴィル・シャンデリア・イヤリング」と呼ばれ、故エリザベス女王(享年96)が1947年11月に故フィリップ殿下(享年99)と結婚した際に両親から譲り受けた由緒あるものです。キャサリン皇太子妃はエリザベス女王の逝去後にこれを受け継ぎ、身につけることで故女王への深い敬意を表しています。
ロイヤル・アルバート・ホールでの温かい歓迎
チャリティイベントの会場であるロイヤル・アルバート・ホールに到着したウェールズ公爵夫妻は、無数のフラッシュの光に包まれながら温かい歓迎を受けました。ウィリアム皇太子は、キャサリン皇太子妃の背中にそっと手を添え、優しくエスコートする姿が見られました。
ロイヤル・バラエティ・パフォーマンスに到着したキャサリン皇太子妃とウィリアム皇太子
英メディア『HELLO!』は、キャサリン皇太子妃がウィリアム皇太子に向けた表情を「愛情に満ち溢れている」と報じています。実際に、彼女がまるで恋人を見つめるかのような輝く眼差しを向ける瞬間が捉えられました。同メディアの関係者は、「この日のウィリアム皇太子とキャサリン皇太子妃は、いつも以上に息がぴったりと合っていました。ウィリアム皇太子がキャサリン皇太子妃を温かく支えていたのも印象的です。また、お二人は凍えるような寒さにもかかわらず、イベントの出席者と立ち話をするなど、とても寛大でした」と語っています。
子どもたちとの心温まる交流
会場に進むと、9歳の双子、エミリーとオリビア・エドワーズに出迎えられたウェールズ公爵夫妻。このチャリティイベントで「パディントン・ザ・ミュージカル」の一部が披露されることを受け、キャサリン皇太子妃は二人に「パディントンは好きかしら?」と優しく尋ねました。二人が「はい」と答えると、「私の子どもたちも好きだけど、今日は参加できなかったから、内緒にしておかないとね」と茶目っ気たっぷりに声をかけたといいます。二人は、慈善団体が運営する高齢者用施設で家族が働いていることから、このコンサートに招待されていました。ミュージカルの一部が上演されたこともあり、会場にはパディントンも駆けつけ、ウェールズ公爵夫妻との記念写真も公開されました。
ジェシー・Jとの感動的な抱擁
公演後には、歌手のジェシー・J(37)とキャサリン皇太子妃が抱擁を交わす感動的なシーンも捉えられました。ジェシー・Jは、今年6月に乳がん治療の一環として乳房切除手術を受けています。イベント後のインタビューで、ジェシー・Jはゆったりとしたスタイルで参加した理由について、「家で落ち込んでいる人を象徴するために、わざと黒いフーディとジョガーパンツを着た」と説明しました。さらに、「彼女たちは朝起きて、派手な服を着たり、化粧したりしたくないんです。ただソファでゆったりとした服を着ているだけなんです」と付け加えています。キャサリン皇太子妃との抱擁については、「がんを患った者同士、ただ抱きしめてあげたかったのです」「病気を乗り越えること、特に世間の目に晒される中では容易なことではありません」と語ったそうです。
忘れがたい夜、公務復帰の象徴
がんの寛解を公表してから早1年、キャサリン皇太子妃にとって、この「ロイヤル・バラエティ・パフォーマンス」は単なるチャリティイベント以上の意味を持つ夜となりました。公務への復帰を印象づけるとともに、多くの人々に勇気と希望を与える機会となったことでしょう。ウィリアム皇太子との固い絆、子どもたちやがんサバイバーとの温かい交流は、彼女の回復と英国王室の献身的な姿勢を改めて示すものとなりました。




