仙台に新通年型リンク完成、羽生結弦さん「未来へのエール」

フィギュアスケートの五輪2連覇を果たしたプロスケーター、羽生結弦さんの地元、宮城県仙台市に国際規格の新通年型スケートリンクが完成し、7月5日に「The First Skate」と銘打たれた開館記念イベントが行われました。羽生結弦さんをはじめとした仙台ゆかりのスケーターが出演し、立ち見も含めた約3400人の観客を魅了しました。

イベント詳細

ショーはオープニングから大いに盛り上がり、地元スケーターに続き、国際舞台で活躍をしてきた本郷理華さん、鈴木明子さん、本田武史さんらプロが登場。主役の一人である羽生さんは、青を基調とした衣装で氷上に現れ、「トゥーランドット」の荘厳な曲に乗せ、大きく胸を反らし、スピードに乗った美しいイナバウアーなどで会場を沸かせました。

仙台の新リンク開館イベント「The First Skate」で演技する羽生結弦さん仙台の新リンク開館イベント「The First Skate」で演技する羽生結弦さん

その後、地元スケーターたちが大きな会場で精一杯の演技を披露し、プロのスケーターたちへ力強くバトンをつないでいきました。大トリとして再びリンクへ登場したのが羽生さんでした。

演技前には、新リンク誕生を祝う言葉とともに、次世代のスケーターへの羽生さんの温かいエールが会場に響き渡りました。「仙台市からオリンピック金メダルを夢見て、オリンピックの金メダルを夢見て頑張ってほしいです」というメッセージが紹介されました。桜の色をモチーフにしたような華やかな衣装に着替えた羽生さんがリンクに姿を見せると、会場がこの日一番の大きな拍手と歓声に包まれました。

プログラムとして選ばれたのは、新たな門出にふさわしい「春よ、来い」でした。「始まりが一つのテーマでもあり、始まりの季節でもある春というイメージで選ばせていただきました。見に来てくださった方が、季節だけではなく、何かが始まったり、何かに進むことができたりしたらいいなという思いや祈りを込めて滑りました」と、その選曲意図を丁寧に語りました。

ダイナミックなシングルのディレイドアクセル、ハイドロブレーディング、そして流れるようなイナバウアーなど、繊細なピアノ曲に乗せた魅せ場たっぷりの、まさに圧巻の舞いでした。

成功裏の開館と未来へのエール

この開館記念イベントは、羽生結弦さんの地元仙台に誕生した新通年型スケートリンクの門出を盛大に祝いました。羽生さんから次世代への温かいエールが送られ、圧巻の演技で観客を魅了。このリンクが、未来のオリンピック金メダルを目指す若者たちの希望の場所となることが期待されます。