参院選埼玉 自民、立民優勢、残る2議席を公明、共産、国民民主、参政が争う構図に


【画像】「地域住民の人権は無視ですか?」急拡散された地元女性が作成した画像

各党党首がこぞって埼玉県内を訪れている。石破茂首相(自民党総裁)は5日、自民の古川俊治氏(62)、推薦する公明党の矢倉克夫氏(50)の応援にさいたま市と川口市に駆け付け、給付の必要性などを訴えた。立民の野田佳彦代表は「食料品消費税を0%」の狙いを主張したほか、熊谷裕人氏(63)を当選させてほしいと呼び掛けた。維新の前原誠司共同代表が龍野真由美氏(52)、国民の玉木雄一郎代表も江原久美子氏(54)の応援に駆け付けた。

こうした動きは、4議席を争う埼玉選挙区が激戦区になっていることに加え、比例票の獲得にもつながるとみているからだ。有権者の約4割が「まだ投票先を決めていない」(立民関係者)とされており、今後の選挙運動次第で、情勢が大きく変わる可能性があることも大きい。

議席獲得が優勢な自民、立民は票固め、国民、維新などは票の掘り起こしに躍起となっている。参政党は、比例候補8人がそれぞれ県内で街頭演説するなどして、党への支持者を増やしていきたい考えだ。

今回の選挙戦について、県内金融機関の幹部は、「無党派層が一票を投じて投票率を上げないと、支持基盤が大きいところが勝つ構図は変わらない」とみている。また、大野元裕知事は8日の定例記者会見で、令和4年に50・2%、元年に46・48%だった全国平均を下回る投票率について、「通勤、通学が県外の若者の選挙への関心が薄い。(投票率の上昇には)政治家が投票したくなるようなビジョンを示すべきだ」などと話している。



Source link