芥川賞作家の柳美里氏(57)が自身のX(旧ツイッター)を更新し、参院選の争点である外国人問題を巡る自身の考えを表明した。寄せられた声への反論や、在日韓国人としての立場を綴っている。
芥川賞作家・柳美里氏のXプロフィール画像、外国人問題に関する投稿を背景に
外国人排斥の声と問いかけ
参院選(20日投開票)を控え、外国人政策が争点となる中、柳氏は12日、「『外国人は日本から出て行け!』との声がかつてないほど大きくなっている」とXに投稿。外国人排斥を公然と叫び支持を集める風潮を指摘し、「日本で生まれ育った外国人はどこへ行けばいいのか」と疑問を呈した。
在日外国人としての視点
自身の立場について柳氏は「わたしは外国人です。投票権は届かない」とし、選挙期間中の情勢を「至近距離から遠目に眺めている」と綴った。
「国へ帰れ」「帰化せよ」への反論と選択の自由
14日には、自身への反応として寄せられた「国(韓国)へ帰れ」「帰化すればよい」といった意見に対し、「他人に言われる筋合いのものではない」と反論。「私の人生は私のもの。国籍変更や居住地は私の選択だ」と主張した。
韓国籍を持つ柳氏は1994年に小説家デビュー。97年「家族シネマ」で芥川賞受賞。現在は福島県南相馬市に在住する。
今回の柳氏の投稿は、参院選を控えた外国人問題を巡る議論の中で、当事者である在日外国人からの重要な視点として注目を集めている。
[出典] https://news.yahoo.co.jp/articles/d3505fcc1f8e55c3285ff66286398c88a4f23c1a