競技中の女子スポーツ選手の尻を撮影したとして、群馬県警が前橋東署の男性巡査部長を県迷惑防止条例違反(卑わいな行為)容疑で前橋地検太田支部に書類送検したことが14日、情報公開請求と関係者への取材でわかった。ほかにも傷害容疑で書類送検されるなどし、県警は計7人を処分した。
県警監察課によると、巡査部長は3月中旬、県内スポーツ施設で女子選手の尻を撮影した疑い。調査に「雑誌で選手の胸やお尻のアップ画像を見て、どう撮れるかと思って撮影した」と話した。5月21日付で書類送検されたが、同課によると、他にも女子選手の尻を撮影していたという。6月20日付で減給10分の1(1か月)の懲戒処分となり、同日依願退職した。
また、県警は警察署所属の男性巡査長を前橋地検に個人情報保護法違反容疑で書類送検した。6月9日付。
巡査長は2021年12月頃と23年7月、業務目的外で捜査資料を集め、24年12月には220人分の個人情報が入った捜査資料などを事件現場に置き忘れた疑い。「大きな事件を経験したと同僚に誇示したかった」と話した。巡査長は6月9日付で本部長訓戒処分となり、同日依願退職した。置き忘れによる情報漏えいは確認されていない。
このほか、交際女性に暴行したとして、県警は5月29日付で警察署所属の別の男性巡査長を前橋地検に傷害容疑で書類送検し、6月9日付で所属長注意処分とした。また、既婚者でありながら不適切な交際をしたなどとして男女4人を本部長訓戒処分などとした。