中学生のバスケットボールの試合で、ある選手が相手チームの選手を拳で殴る事件が発生した。連盟は3年6カ月間の出場停止という重い懲戒処分を下した。
12日、江原道楊口郡の文化体育館で「2025韓国中高バスケットボール週末リーグ王中王戦」の中学校の部の準決勝戦が行われた。
試合序盤からA中学校のコーチが判定に次々と抗議して退場処分となったが、その過程で審判を押すなど過熱したムードが続いていた。
そうした中、第2クオーター中盤のリバウンド争いで、A中学校のB選手が対戦相手C中学校のD選手の顔を殴った。D選手はそのまま倒れ、審判はホイッスルを吹いて試合を中断した。
B選手は両手を挙げて悔しそうなジェスチャーをしたが、結局退場となった。負傷したD選手は応急処置を受けた後に病院に搬送され、目の上を5針縫ったという。その後、ソウル市内の病院で精密検査を受けた結果、顔面に微細な骨折が確認され、絶対安静と診断されたとのことだ。
韓国中高バスケットボール連盟は事案の深刻さを考慮して13日午前、現場で懲戒委員会を開き、B選手に3年6カ月間の出場停止処分を下した。また、コーチに対しても審判暴行と選手管理のずさんさを問題視し、資格停止2年とした。上級団体の大韓民国バスケットボール協会に再審請求が受理されない限り、懲戒処分はそのまま確定する。
同連盟の関係者は14日、チョソン・ドットコムの電話取材に、「これほど長期間の出場停止処分を下すのは連盟としては初めてのことだ」「(加害者は)まだ中学生なので、いろいろ悩んだが、もみ合いの過程だとしても相手選手を攻撃するのはあってはならないことだと考え、今後、当連盟が開催する大会には出場できないようにする懲戒処分を下した」と説明した。さらに、「選手が興奮したのには、コーチが退場になったことも影響していたと考え、(コーチにも)重い懲戒処分を下した」「ただし、加害生徒と被害生徒の双方を考慮し、連盟次元の試合中継映像は公開していない」と述べた。
コーチと選手が退場になったのにもかかわらず、A中学校は準決勝戦でB中学校に72-67で勝った。だが、翌13日の決勝戦では80-82で敗れ、優勝はできなかった。
イ・ガヨン記者