佐久長聖高校(長野県佐久市)の女子バスケットボール部で1月、新潟市に遠征した部員10人ほどが「あいさつをしない」といった理由で学校のバスに乗ることを認められず、宿泊先から数キロ歩いて試合会場の高校へ移動していたことがわかった。学校は「行きすぎた指導があった」として、2月に開かれた部の保護者会で謝罪した。
学校によると、同部は1月中旬、練習試合のために新潟市の高校を訪れた。あいさつをしないといった理由で、顧問の女性教諭が「歩いていきなさい」と指示したという。
この遠征の際に、顧問の指示で部の引率から離れた部員が、1人で新幹線を使って佐久市へ帰宅する事案があった。学校は取材に対し、「部員は部を辞めたいと言っており、応援に来ていた保護者と帰りなさいと指示した」と説明。だが、顧問は保護者にこの部員を引き渡しておらず、部員は1人で帰宅したという。
学校側はいずれの事案についても「不適切な指導があった」とする一方、「指導方法が改善した」などとして、顧問は指導を続けている。(高木文子)
朝日新聞社