ホテルミラコスタで元同僚脅迫、中国人容疑者逮捕 – 不穏なSNS投稿が示す”闇”

千葉県浦安市にある東京ディズニーシー敷地内の「ホテルミラコスタ」に侵入し、元職場の社員を刃物で脅したとして、中国人籍の姜春雨容疑者(34)が12月1日夜に逮捕されました。現場から電車で約2時間離れたアパートに住んでいた姜容疑者について、近隣住民は「大人しい人」「日本語があまり得意ではなかった」と証言しています。しかし、その後の取材と本人のSNS確認から、容疑者の”闇”が垣間見えました。

刃物を取り出し元同僚を脅した姜春雨容疑者とされる人物刃物を取り出し元同僚を脅した姜春雨容疑者とされる人物

東京ディズニーシー「ホテルミラコスタ」での事件詳細

全国紙社会部記者によると、姜容疑者はまずホテルの宴会場に入り、中国語で書かれた”抗議文”とされる紙を各テーブルに配り始めました。これを制止しようとしたところ、リュックサックから刃物を取り出し、「それ以上、近づいたらぶっ殺すぞ」などと、顔見知りの男性会社員(31)を脅したとされています。姜容疑者は容疑の一部を否認しており、警察が事件の詳しい経緯を引き続き捜査しています。

容疑者は中国山東省済南市出身で、同市は財政面で「省」レベルの権限が認められている「副省級市」に指定されている中国国内の大都市です。

容疑者の”SNSの闇”が明らかに

NEWSポストセブンが取材を進める中で、姜容疑者と同名義のSNSアカウントを発見しました。そこには、近隣住民が「いつも連れていた」と証言するペキニーズ犬や、住んでいたアパートの駐輪場に置かれていたものと同じ自転車の写真が投稿されていました。複数の近隣住民にSNSの写真を確認してもらったところ、「あー、この男だよ」と口を揃えました。

日本国内での投稿は2021年から始まっており、趣味と思われる音楽や絵画に関連する投稿が多く見られます。その他にも、愛犬や自炊した中華料理の写真などがアップされていました。

しかし、これらの投稿の中には、明らかに不穏な内容も含まれていました。SNSのプロフィールの最上段には、モデルガンと思われる自動拳銃を握る画像があり、奥には弾丸も写り込んでいます。別の投稿では、リボルバー式の拳銃の写真も確認でき、いずれも精巧な作りで、一見すると本物の銃に見えるものでした。

さらに”凶器”を思わせる投稿は他にもありました。2023年11月には、血を流すスッポンの首に”ナタ”のようなものを突き刺した様子の画像がアップされています。この刃物は長く、今回姜容疑者が犯行に使用したとされる中華包丁に似た形状をしていました。

また今年8月には、中華料理の肉団子「獅子頭(シーズートウ)」を割った写真を投稿し、「獅子の頭という料理、帝王切開した」という言葉を添えていました。近隣の飲食店店主は「日本語が苦手だった」と証言していますが、それを考慮しても「帝王切開」という言葉遣いは、やや不自然に感じられます。

まとめ

ホテルミラコスタでの元同僚への脅迫事件で逮捕された姜春雨容疑者の背景には、近隣住民の証言とは異なる「不穏なSNS投稿」の”闇”が広がっていました。モデルガンやナタを使った不気味な写真、そして奇妙な日本語の表現は、事件の動機や容疑者の内面を探る上で重要な手がかりとなる可能性があります。警察は引き続き事件の全容解明に向けて捜査を進めています。