「22時間労働」「忙しすぎて子どもが親をわかってない」過酷な《ラーメン店経営20年》を経て54歳で“東京移住”。12年経った現在の正直な感想


【写真アリ】今回お話を聞いたひとしさん一家。結婚時のふたりや、子どもたちとの様子も

 東京都の東部にある葛飾区は荒川、中川、江戸川など大きな河川に挟まれ、今も風情ある町並みが残る下町である。そんな葛飾区に飲食業をやめ、岩手から東京に移住した夫妻がいる。ひとしさん(66)、みきこさん夫妻である。浮き沈みの激しい飲食店の経営を経験した後、東京を安住の地として選んだ。どんな人生を歩んできたのだろうか。

 梅雨とは思えない猛暑や晴天が続いた6月下旬。葛飾区の待ち合わせ場所に、ひとしさん・みきこさん夫妻が現れた。

 現在はタクシー運転手であるひとしさんはこう断言する。

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 「東京と言っても、このあたりは物価も都心に比べかなり安く、交通の便もいい。かなり暮らしやすいです」(ひとしさん)

■急遽決まった秋田への帰郷



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