“凝った料理作りにハマる夫”という存在を、迷惑に感じる妻は決して少なくない。家族のために良かれと思って美食を追求する夫に対して、妻たちはどんな本音を隠し持っているのだろうか。
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■“料理好きな夫”に対する夫婦間ギャップ
“休日に率先して凝った料理を作る夫”…と聞いて、あなたはどのような印象を持つだろうか。
「手の込んだ料理を作れるなんて最高の夫」? 「家族思いでとっても素敵」? ――夫側に問い掛けた場合、このようなポジティブな意見も多く出てくるかもしれない。
しかし、実際に“凝った料理作りにハマる夫”を持つ妻たちの本音は、これとは真逆…というケースは決して珍しくない。事実、かつては筆者もそのうちの一人だった。
我が家の場合、夫は「自分の料理で家族を喜ばせたい」という信念のもと、食材を調理する工程を嘘偽りなく楽しみながら料理に勤しんでいる。多くの料理好きの夫たちは、きっと同じような感覚でキッチンに立っているのであろう。
これのどこにネガティブな要素があるのか。ネット上の意見も参考にしながら、“凝った料理作りにハマる夫”を持つ妻たちの本音を覗き見てみよう。
「毎回材料費がかかりすぎて、日々の節約の意味がなくなる。良い食材で作ってるんだから、ある程度美味しく仕上がるのは当然」
「レシピありきで作ろうとするから、いちいち高額な調味料まで買い揃えてしまう。一度しか使わなかったマニアックなスパイスは、この後どうしたらいいの?」
「休日に長時間台所を占領してて、正直迷惑。その時間があるなら、子どもたちと公園に遊びに行ってくれた方が嬉しい」
「手際が悪いから、洗い物がいつもの2倍。そして洗い物は妻任せ。後片付けまで責任を持ってやってほしい」
…このような妻側の意見を目にして、どきりとした男性は要注意だ。“料理を作る”という行為にのみ総力を注いでいると、知らぬ間に妻の不満が溜まっているかもしれない。
我が家の実例を紹介したい。先述の通り、我が家の夫は“凝った料理”を作るのが好きだ。平日はほぼ毎日私が家族4人分の食事を用意しているが、週末や子どもの長期休みになると、夫は普段の食卓には並ばないような手の込んだ料理を家族に振る舞ってくれる。…その裏に、かつては妻である私のささやかな不満が潜んでいた。






