バフムート市内の戦い、駅周辺やMiG-17モニュメント周辺の状況に変化なし

バフムート市内の戦い、駅周辺やMiG-17モニュメント周辺の状況に変化なし

[ad_1] バフムート市内の前線に大きな変化はなく両軍は駅周辺を巡って交戦中で、ロシア側情報源が主張していた「MiG-17モニュメント周辺の突破」は確認されておらず、市内で戦うウクライナ軍の背後を脅かす試みは成功していない。 市内の前線に変化はなくウクライナ軍は市内と郊外のアクセスを維持し続けている ロシア側情報源が「MiG-17モニュメント周辺の防衛ラインを突破してT0504に到達した」「市内西部の貯水湖沿い進むワグナーもRose Alleyの先に到達した」と報告してから数日が経過したものの、結局これを示す視覚的証拠は登場しなかったたため、市内で戦うウクライナ軍の背後を脅かす試みは失敗したのだろう。 出典:GoogleMap バフムート市内の戦況/管理人加工(クリックで拡大可能) 逆にバフムート駅周辺にロシア軍が迫っている視覚的証拠は増え続けており、商業エリアにあるスタジアム=Ⓐをワグナーが制圧、さらにⒷではウクライナ軍兵士が全力疾走で通りを渡っているため当該地点が「交戦地域」であることを示唆、Ⓒをバフムート方向に移動する映像には破壊された装甲車両が映っているので「ロシア軍の砲撃に晒されていた」と示唆しているが、イワニフスキーに迫っていたロシア軍は押し戻されたため「現在のT0504は通行可能」と解釈することもできる。 因みにバフムートを訪問したシルスキー陸軍司令官は「ロシア軍がシリアで見せた焦土戦術に切り替え、空爆と砲撃で建物や陣地を破壊している」と明かしていたが、SNS上に破壊されたバフムート市内の衛星写真が登場した。 Центр Бахмута с воздуха. К северу от жд-вокзала, а также районы …

ウクライナの反攻作戦、ハルキウやヘルソンほどの成功は見込めない

ウクライナの反攻作戦、ハルキウやヘルソンほどの成功は見込めない

[ad_1] ワシントン・ポスト紙は11日「流出した機密文書の内容とバイデン政権の発表が大きく食い違うため、戦争終結を求める評論家を勇気づけるだろう」と報じており、ウクライナは反攻作戦の結果次第で戦争継続が困難になるかもしれない。 もう誰が何を言っても検証不可能なので反攻作戦の結果で判断するしかない 流出した機密文書には機密性の高いヒューマン・インテリジェンス(HUMINT)やシグナル・インテリジェンス(SIGINT)の情報に基づいた文書も含まれており、米国の諜報機関はキーウの戦略について「占領された東部地域の奪還に加え、ウクライナ南部地域の兵站ルートに使用されている陸橋(恐らくヘルソン州とクリミアが陸続きで接続される部分のこと)を遮断するため南下する」と指摘し、この地域に用意された「強固な防衛陣地」と「ウクライナ軍の欠陥」が反攻作戦の進捗を妨げ「犠牲者の数を増加させるだろう」と予想している。 出典:GoogleMap ザポリージャ周辺の戦況/管理人加工(クリックで拡大可能) つまり諜報機関は「陸橋遮断には塹壕・防衛陣地・障害物・地雷が張り巡らされたザポリージャ州の前線を突破しなければならず、訓練された兵士や弾薬の供給面でも持続性に欠けるため、ささやかな領土の奪還しかもたらさない可能性がある」と警告しており、一部の議員に提供された機密資料の中でも「ハルキウやヘルソンほどの成功は見込めない」と指摘し、ウクライナ軍も米軍が提供した卓上演習で「様々な反攻シナリオ」や「大規模な反攻作戦が引き起こす戦力密度の低下」を検証したらしい。 米政府関係者は「卓上演習を通じてウクライナ軍も補給線が伸びすぎて奪還した領土を維持できない=限られた戦力で達成できる限界を理解し始め、この結果を反映した準備を進めているという感触を得た。陸橋を物理的に遮断するのは難しそうだが、ロシア軍の兵站ルートを脅かすことが出来るかもしれないと期待している」とワシントン・ポスト紙に明かしており、恐らく陸橋にHIMARSが届く位置までの前進なら可能かもしれないという意味だろう。 出典:Генеральний штаб ЗСУ ウクライナ政府の高官も「部分的に流出した文書の中身は事実だが、大統領も国防相も弾薬不足を公の場で認めており、次の攻勢がウクライナ南部のメリトポリやベルジャンシクになるのは誰の目にも明らかなので、流出した文書が準備している反攻作戦を損なうことはない」と述べ、別の米当局者も「前線に投入される訓練不足の兵士問題はウクライナ軍の全体像を反映しているのではなく、意図的にバフムート防衛を含む戦いから練度の高い部隊を遠ざけている可能性が高い」と主張しており、もう誰が何を言っても検証不可能なので反攻作戦の結果で判断するしかない。 因みに欧米諸国はウクライナ軍の反攻作戦に何十億ドルもの資金をつぎ込んでいるため、ワシントン・ポスト紙は「機密文書が示唆する投資額に見合わない見通しはウクライナを支援する国の決意を弱め、キーウとモスクワの停戦交渉を求める声を後押しするかもしれない」と指摘している。 韓国、ウクライナ支援として155mm砲弾33万発をポーランドに輸出か ウクライナ軍のA2ADが機能しなくなる?BukとS300の迎撃弾がまもなく枯渇か チェコ大統領、ウクライナ軍の大規模な反攻は1度きりで失敗すれば次はない   ※アイキャッチ画像の出典:Генеральний штаб ЗСУ …

ルーマニアの最高国防会議がF-35A導入を発表、M1エイブラムス調達も検討中

ルーマニアの最高国防会議がF-35A導入を発表、M1エイブラムス調達も検討中

[ad_1] ルーマニアのヨハニス大統領が主催する最高国防会議は11日「空軍の近代化プロセスは最新のF-35A導入によって継続される」と発表、これを受けて現地メディアは「ルーマニアがF-35Aの購入を決定した」と報じている。 F-35Aの導入交渉は議会の事前承認が必要なので、米国との交渉開始には時間がかかる見込みだ ルーマニア空軍はポルトガルとノルウェーから中古F-16AMを計49機取得することが決まったものの、ヨハニス大統領は昨年5月「F-16の調達で空軍の近代化は終了するのではなくF-35Aの購入を予定している」と言及、ルーマニア国防省も3月「来年までに議会に要請してF-35A導入手続きを開始する」と同省発行のObservatorul Militarの中で明かしていたが、11日開催の最高国防会議でF-35A導入が支持された。 出典:Radafaz / CC BY-SA 3.0 ヨハニス大統領が主催する最高国防会議は「第5世代戦闘機で柔軟かつ効率的な防空能力を達成するというコンセプトを承認した。空軍の近代化プロセスは最新のF-35A導入によって継続される」と発表、現地メディアは「ルーマニアがF-35Aの購入を決定した」と報じている。 ただF-35Aの導入交渉は議会の事前承認(購入を前提にした協議を開始するための国内手続き)が必要なので、米国との交渉開始には時間がかかる見込みだ。 出典:U.S. Army photo by Spc. Christian Carrillo 因みにルーマニア陸軍はM1エイブラムスの調達にも動いており、現地のディフェンスメディアは「調達を予定している自走砲のポールポジションはK9だ」と報じている。 …

J-20に劣るF-22A Block20、今後も維持するなら次世代戦闘機の開発費が吹っ飛ぶ

J-20に劣るF-22A Block20、今後も維持するなら次世代戦闘機の開発費が吹っ飛ぶ

[ad_1] 米空軍と議会はF-22A Block20の退役問題で対立しており、空軍の開発計画全般を管轄するムーア中将は「Block20をBlock35にアップグレードし、次世代戦闘機の完成まで維持すると70億ドル以上の費用がかかる」と主張した。 Block20は中国のJ-20に対して競争力がない=性能的に劣っている ミッチェル研究所主催のパネルディスカッションに登場したムーア中将は「32機のF-22A Block20を飛行させると空軍は1年で4.85億ドルの費用を負担する必要があり、(NGADが完成する)2020年末までBlock20を飛ばせば約35億ドルの運用コストがかかる。さらに議会が要求するBlock35へのアップグレードを行うには35億ドルの費用がかかる上、この作業を開始するまでに10年はかかる」と明かした。 出典:ロッキード・マーティン NGAD ムーア中将の説明を要約するとロッキード・マーティンはF-22AとF-35の主契約者で、次世代戦闘機(NGAD)のプロトタイプ開発にも関与しているため「航空部門の技術者」は慢性的に不足しており、恐らく10年以上前の技術で構成されたBlock30/35のコンポーネントを現代の技術で再現し、Block30/35のみに追加された機能増加分(Increment 3.2B及びアップグレード・バージョン6)も適用しなければならず、ムーア中将曰く「Block20のアップグレードを行うならF-35Block4の開発作業に携わる技術者を引き抜く必要があると考えるが妥当で、これは我々にとって価値のある取引には思えない」と述べている。 空軍は今後5年間でNGADの開発に220億ドル以上を投資する計画だが、Block20の退役が拒否されるとNGADに投資する資金の約1/3が吹っ飛ぶことになるため「議会の決定次第で予算を練り直す必要がある=NGADの実用化を遅らせるか、F-35Aの調達を削るか、他の航空戦力を削る必要があるという意味」と主張しているのだ。 出典:U.S. Air Force photo by 2nd Lt. Samuel Eckholm …

【速報】リンホウセイ外相「中国に重大な懸念」 ⇒ まだ懸念なのかと呆れられる

【速報】リンホウセイ外相「中国に重大な懸念」 ⇒ まだ懸念なのかと呆れられる

林芳正外相、通称リンホウセイ外相は4月11日の閣議で2023年版の外交青書を報告した。ロシアのウクライナ侵攻や中国の軍事的台頭は歴史的転換点だとし、両国の連携強化を「重大な懸念を持って注視していく必要がある」と警戒感を示した。

韓国、ウクライナ支援として155mm砲弾33万発をポーランドに輸出か

韓国、ウクライナ支援として155mm砲弾33万発をポーランドに輸出か

[ad_1] 米国政府から流出した機密文書から「韓国が155mm砲弾33万発をポーランドに売却する記述」や「韓国から欧州に砲弾33万発を輸送する計画書」が見つかり、尹政権がウクライナへの軍事支援に乗り出していることが浮き彫りになった。 この輸送計画が事実なら流石の保有量と生産力としか言いようがない 米国政府から流出した機密文書は「ウクライナ関係」に加え「同盟国の通信を傍受した内容(100ページ以上)」も含まれており、この中には「155mm砲弾のウクライナ供給」に関する韓国政府の立場も記載されていたため韓国国内でも注目を集めているが、どうやら尹政権は155mm砲弾33万発をポーランドに売却する計画を進めていたらしい。 出典:U.S. Army Photo By Pfc. Dasol Choi K9サンダー 韓国は西側陣営最大の砲兵戦力(155mm規格の榴弾砲や自走砲を3,000門以上)を保有しているので韓国軍備蓄には米軍備蓄を超える量の155mm砲弾が眠っている可能性があり、さらに韓国政府は冷戦終結後も「テロとの戦い」ではなく「伝統的な対称戦」に資金を投資し続けたため、重装備や弾薬を大量生産するための強固な生産基盤が維持されている。 ロシア軍と戦うウクライナは「月30万発以上」の155mm砲弾を要求しているが、欧米企業の供給量は「月4万以下=米国/月1.4万発+欧州/月2万発~2.5万発」なので備蓄分を消耗し続けており、急ピッチで取り組んでいる増産(米国/月9万発+欧州/生産量を7倍に引き上げる計画だが具体的な内容は不明)が軌道に乗るのは2025年以降の話なので、世界でも有数の弾薬生産国と評価(具体的な数値は不明)される韓国に期待が集まっているのだ。 出典:NATO ただ韓国は(北朝鮮と密接な関係にある)ロシアを刺激したくないという理由で「交戦国に殺傷兵器を供給しない」という立場を崩しておらず、バイデン政権の要請で輸出に応じた155mm砲弾10万発も「最終使用者は米国だ=米軍備蓄のギャップを埋めるためでウクライナへの移転目的ではない」と直接支援を否定、NATOのストルテンベルグ事務総長は「韓国もウクライナに対する弾薬提供に協力してほしい。交戦国に武器を供給しないという方針を変更した国もある」と述べて直接支援(後に撤回)を訴えていた。 しかし流出した文書=ROK 155 Delivery Timeline(330K)には「韓国から33万発の155mm砲弾を72日間で欧州に輸送する計画」が記述されており、輸出開始から10日目に4,700発、41日目に15.3万発を航空機で欧州に輸送、(輸送開始から)27日目と37日目に鎮海港からドイツに向けて砲弾を積み込んだ輸送船も出港し、イスラエルに保管されている米軍所有の155mm砲弾10万発(WRSA-I)も同タイミングで欧州への輸送が始まると記述されている。 …

トルコ、TB3はソノブイ・ディスペンサーポッドや軽魚雷を搭載して対潜戦に対応

トルコ、TB3はソノブイ・ディスペンサーポッドや軽魚雷を搭載して対潜戦に対応

[ad_1] Baykar社のセルチュク・バイラクタル最高技術責任者はTB3について「ソノブイ・ディスペンサーポッド、軽魚雷、射程数百kmの新型巡航ミサイルが加わる予定だ」と明かし、対潜戦にも対応したUCAV開発競争が加熱している。 この種のプラットホームを保有する海軍はトルコ、米国、イスラエルの開発状況を注視しているはずだ 強襲揚陸艦フアン・カルロス1世の設計を流用して建造されたトルコ海軍向けの強襲揚陸艦アナドルは当初、F-35B運用を予定していなかったためスキージャンプを省略した設計だったが、トルコ海軍が同機の導入を決定したためスキージャンプの復活と耐熱甲板を備えた設計に変更して建造されたもののS-400導入問題でF-35プログラムから追放されてしまい、艦載機がないまま軽空母仕様のアナドルは2019年に進水を迎えてしまった。 出典:Recep Tayyip Erdoğan さらにCOVID19の影響でトルコ海軍への引き渡しも2年遅れてしまったが、この間にアナドルは艦載機タイプのUCAV「TB3」や無人戦闘機「Kızılelma」を運用するため設計の変更や修正が加えられ、今月10日にエルドアン大統領も出席してトルコ海軍の強襲揚陸艦として正式に就役、これを祝うためアナドルの飛行甲板には開発を進めているTB3やKızılelmaが一時的に搭載されたため「世界で初めてUCAVで構成される空母航空団を運用する姿」を披露した格好だ。 Baykar社のセルチュク・バイラクタル最高技術責任者は「仮想空間でシミュレーションを数万回も繰り返してきたため、TB3はどんな風や波の状態でもアナドルから自動で発着艦でき、カタパルトやキャッチケーブルといった装置も必要ない。ただKızılelmaは機体重量が重いので着艦時にキャッチケーブル(恐らくアレスティング・ワイヤーのこと)が必要となる」と言及、さらにTB3の搭載兵器についても「ソノブイ・ディスペンサーポッド、軽魚雷、射程数百kmの新型巡航ミサイルが加わる予定だ」と明かし注目を集めている。 つまりTB3は「対潜戦におけるソノブイ投下と軽魚雷発射を有人機の代わりに実行できる」という意味で、米国でもソノブイ・ディスペンサーポッドを搭載したMQ-9Bを使用して模擬潜水艦を追跡するテストを実施、ソノブイが受信した水中音響信号をMQ-9が中継してカリフォルニア州ユマ試験場に送信することに成功、この結果についてハドソン研究所のクラーク氏は「MQ-9を活用すればP-8Aのミッションコストを引き下げることが可能だ」と絶賛していた。 中国航天科技集団も海外市場向けの無人航空機ブランド「彩虹(Cai Hong)=CH」にソノブイ・ディスペンサーポッド搭載が可能なCH-5の改良型を追加、中国メディアは「何十時間も連続飛行できるCH-5に発見された通常動力式の潜水艦は逃げ切るのが難しい」と指摘しており、有人機や水上艦で実施する従来型の対潜戦にCH-5が加われば「より効果が高まる」と言いたいのだろう。 出典:GA-ASI ソノブイ・ディスペンサーポッドを搭載したMQ-9B 英国でも無人哨戒ヘリのデモンストレーター(約3トン/初飛行は2025年に予定)開発を開始、自律的な運用下でのソノブイ投下能力、潜水艦を発見すると周辺の航空機や艦艇に支援を要請する能力を検証する予定で、英国防省も「無人哨戒ヘリが実用化されると長時間の潜水艦捜索任務から有人機は解放される」と説明しており、トルコは「対潜戦にも対応したUCAV」と「海上プラットホーム」の組み合わせを世界に先駆けて実用化するため非常に興味深い。 トルコの動きに触発されて米国のGA-ASIやイスラエルのIAIも「強襲揚陸艦や空母で運用可能なUCAV開発構想(GA-ASIはMQ-9B STOLの開発/IAIはクイーン・エリザベス級での運用するUCAVの開発)」を表明しているので、この種のプラットホームを保有する海軍はトルコ、米国、イスラエルの開発状況を注視しているはずだ。 因みにKızılelmaとAKINCIはF-16向けの兵器を全て携行することができるらしい。 対潜戦のコスト削減が可能に? 米海軍がMQ-9を活用した潜水艦狩りをテスト …

主翼を備えた155mm砲弾が登場、標準的な39口径で150km先を攻撃可能

主翼を備えた155mm砲弾が登場、標準的な39口径で150km先を攻撃可能

[ad_1] 米ジェネラル・アトミックスがSea Air Space 2023で「Long Range Maneuvering Projectile=LRMP」を披露、この主翼付き砲弾を使用すると「標準的な39口径155mm榴弾砲」から150km先の目標を攻撃できるようになる。 安価な地上プラットホーム=榴弾砲・自走砲や多連装ロケットランチャーを活用した火力投射距離の延長 米ジェネラル・アトミックス(GA-EMS)は米陸軍協会(AUSA)の年次総会で「ラムジェット砲弾と同じ射程距離を実現する主翼付き155mm砲弾=Long Range Maneuvering Projectile(LRMP)を開発中だ」と予告していたが、Sea Air Space 2023でLRMPの概要を公開した。 標準的な155mm砲弾は毎秒約200回転の速度で砲身から飛び出すが、LRMPは小型の制御フィンで猛烈なスピンを毎秒約20回転まで減速して主翼を展開、目標まで飛行コースを操縦することが可能で、最大150km先の固定目標や移動目標に精密攻撃を行うことができるらしい。 ボーイングとナムモが開発を進めているラムジェット砲弾(155MM HE-ExR)は「52口径155mm榴弾砲」と組み合わせで最大150kmの射程を実現させる予定だが、LRMPは「標準的な39口径155mm榴弾砲」との組み合わせ同じ射程を実現させることができ、GA-EMSは艦艇砲向けのLRMP(127mm砲弾バージョン/155mm砲弾バージョンより主翼が短くなるので空中での操作性と射程が劣るものの50km~100kmの射程を狙っている)も開発する予定だ。 出典:SAAB …

ウクライナ軍司令官、バフムートのロシア軍は焦土戦術に切り替えた

ウクライナ軍司令官、バフムートのロシア軍は焦土戦術に切り替えた

[ad_1] バフムートの最前線を訪問したウクライナ軍のシルスキー陸軍司令官は「ロシア軍はシリアで見せた焦土戦術に切り替え、空爆と砲撃で建物や陣地を破壊している」と明かし、状況は厳しいものの「制御されている」と付け加えた。 シルスキー司令官の言及が「以前よりもロシア軍の航空作戦が増加している」という意味なら「前線上空のA2ADに問題が生じている兆候」と言える ウクライナ軍は10日「シルスキー陸軍司令官は定期的にバフムートを訪問しており、昨日も同地区の最前線を訪問して現地の指揮官達と協議を行った」と発表、シルスキー司令官も「ロシア軍はシリアで見せた焦土戦術に切り替え、空爆と砲撃で建物や陣地を破壊している」と明かし、状況は厳しいものの「制御されている」と付け加えた。 出典:Military Media Center シリアで見せた焦土戦術とは「敵の抵抗拠点になりうる建築物を破壊して更地にする」という意味で、これまでもロシア軍は制圧が困難な防衛拠点を焦土戦術を使用しており、リシチャンシクの包囲を阻止してきたパポスナやトシキフカでの抵抗がロシア軍に押し切られたのは「効果的に抵抗するため建築物が破壊されたため(ウクライナ軍流に言えば街に守るべきものが無くなったため、より防衛に有利な地点まで後退した)」で、バフムートでも同じことをやり始めたのだろう。 バフムートの建築物(コンクリート製のアパートなど)の数はパポスナやトシキフカとは比較にならないほど多いので、直ぐに抵抗拠点が失われる訳では無いが「ロシア軍の空爆」に言及している点が非常に興味深い。 出典:U.S. Air Force photo by Tech. Sgt. Matthew Lotz 米空軍のマクシミリアン・ブレマー大佐は1月「ミサイルやドローンを使用した世界初の空中消耗戦に挑んいるウクライナにとって『防空システムの維持こそが勝利への鍵』で、限られた支援リソースを戦闘機提供に割くできではない。ロシア軍は航空優勢を獲るため防空システムを直接破壊するのではなく、インフラを攻撃することでウクライナ軍の地対空ミサイルを枯渇させるつもりだ。これは非常に狡猾な策略で、国民を暗くて寒い生活から救うため地対空ミサイルを消耗し続けるか、長期的な成功のため高い代償を支払うかを選択しなければならない」と述べていた。 流出した統合参謀本部作成の資料も「高度6,000mまでの防空を担うBukは2023年3月までに、S300は2023年5月までに迎撃弾が枯渇し、ウクライナ軍から前線空域を保護する能力が失われるだろう。そうなればロシア軍機の作戦範囲や自由度は大きく改善され無誘導爆弾の使用が増加、巡航ミサイルも地形に沿った低空飛行が必要なくなり射程、命中精度、生存性が向上、空挺作戦や航空機を使用した補給が可能になる」と指摘。 …

米陸軍は120mm砲搭載の重量級UGVを検討中、ユニットコストはM1A2の1/6

米陸軍は120mm砲搭載の重量級UGVを検討中、ユニットコストはM1A2の1/6

[ad_1] 米陸軍の重量級UGV=RCV-Heavyに関するコンセプト資料が登場、120mm滑腔砲、650hpの次世代エンジン、ハイブリッド方式の駆動装置、ハードキル方式のAPSを備えたRCV-HのユニットコストはM1A2/SEPv3の1/6を想定している。 AbramsXは米ジェネラル・ダイナミクスの提案でしかないが、GVSCの提案は米陸軍内部のコンセプトや要件を反映している可能性がある 米陸軍はM1エイブラムス、M2ブラッドレー、M113の後継車輌、歩兵旅団戦闘団向けの火力支援車輌、地上無人車輌を対象にしたプログラム「Next Generation Combat Vehicle=NGCV」を進めており、M113の後継として開発したAMPV(2,900輌前後)、歩兵旅団戦闘団向けの火力支援車輌として開発したMPF(500輌前後)の本格調達を開始、M2ブラッドレーの後継開発も本格化して今年中にプロトタイプ製造に進む企業の絞り込み(5社→3社)を行う予定だ。 出典:Public Domain AMPV NGCVに含まれるM1エイブラムスの後継構想は度々登場するものの具体的な計画はなく、AbramsXを昨年公開した米ジェネラル・ダイナミクスは「機動性と輸送性を改善するための軽量化(72トン→60トン)、ハイブリッド(従来式+電気式)パワーパックの採用でM1A2と同じ作戦範囲を半分の燃料で実現する」と主張したが、これは陸軍の正式なプログラムではなく「自社資金による次世代主力戦車のデモンストレーターだ」と付け加えている。 米陸軍は後継戦車に対する要求要求が固まっていないためAbramsXをM1A2/SEPv4(今年1月に納品)の後継として採用する可能性は低くM1エイブラムスの後継戦車開発が本格化するのは「2020年代後半になる」というのが大半の見方だ。 出典:Abovfold/CC BY 4.0 逆にNGCVに含まれる「地上無人車輌」の開発=Robotic Combat Vehicle(RCV)と呼ばれるプログラムは正式に動いており、開発は10トン以下のRCV-Light、20トン以下のRCV-Medium、30トン以下のRCV-Heavyの3つに分かれている。 RCV-L(全長5.68m×全幅2.23m×高さ2.38m以下)は回転翼機での輸送を想定、重量やサイズの関係で致死性や生存性に制限があるため「消耗型システム=戦闘での損耗は許容される」と定義、RCV-M(5.84m×2.71m×2.38m以下)はC-130での輸送を想定、重量やサイズの関係でRCV-Lよりも耐久性が高い「RCV-Mは戦場での生存性がRCV-Lより高い」と定義、RCV-H(8.89m×3.65m×3.6m以下)はC-17で2輌輸送を想定、既存の敵車輌を全て打ち負かすことができる直接射撃兵器が搭載され「有人車輌並な戦場での生存性が必要」と定義されているのが特徴だ。 出典:Photo …

バフムート市内の戦いは駅周辺とMiG-17モニュメント周辺が激戦区

バフムート市内の戦いは駅周辺とMiG-17モニュメント周辺が激戦区

[ad_1] バフムート市内を巡る戦いは駅周辺とMiG-17モニュメント周辺がホットスポットで、ウクライナ軍の第92機械化旅団はクロモヴェ方面のロシア軍陣地を攻撃し続けて「00506」への接近を阻み続けている。 市内西の開口部を維持しつつ市内で戦うという構図は守られているように見える ロシア側情報源は「MiG-17モニュメント周辺の防衛ラインを突破してT0504に到達した」「市内西部の貯水湖沿い進むワグナーもRose Alleyの先に到達した」と報告していたが、ウクライナ軍がT0504に到達したロシア軍を押し戻したという報告がある。 出典:GoogleMap バフムート市内の戦況/管理人加工(クリックで拡大可能) どちらにしても双方の主張を裏付ける視覚的証拠はなく、多くの観測者がMiG-17モニュメント周辺の突破を下方修正しているので「ウクライナ軍が現在も当該地域を支配している」というのが大方の評価だ。 Ⓐ=ウ軍の無人機がロ軍陣地への砲撃を支援 Ⓑ=第92旅団の戦車がクロモヴェ方面のロ軍陣地を攻撃 Ⓒ=破壊されたウ軍車輌の様子 Ⓓ=ウ軍兵士が歩く様子 Ⓔ=破壊されたウ軍戦車の様子 Ⓕ=ウ軍がロ軍兵士を迫撃砲で攻撃する様子 Ⓖ=ウ軍の戦車が走行する様子 Ⓗ=ウ軍がロ軍が立て籠もる建物を砲撃する様子 Ⓔでウクライナ軍のT-80BVMを失われているためバフムート駅周辺で戦闘が発生しているのは確実と見られるが、Ⓖ地点を走行するウ軍戦車が確認されているためスタジアム周辺までの防衛ラインは維持されている可能性が高く、MiG-17モニュメント周辺もウクライナ軍が維持していると考えられているため「市内西の開口部を維持しつつ市内で戦う」という構図は守られているように見える。 因みにバフムートへのアクセスは1ヶ月以上も「迂回ルート」によって維持されており、MiG-17モニュメント周辺を失っても兵站が遮断されることはない。 バフムートを巡る戦い、ロシア軍がウクライナ軍を市内中心部から押し出す 英国防省、砲兵を効果的したロシア軍はバフムートで勢いを取り戻した …

【悲報】国連報告書により判明、北朝鮮制裁逃れ船、日本入港3年で38回「日本に検査体制なく国際的な穴」

【悲報】国連報告書により判明、北朝鮮制裁逃れ船、日本入港3年で38回「日本に検査体制なく国際的な穴」

国連の北朝鮮制裁に違反した疑いのある船が日本の港を出入りしている。日本経済新聞の調べによると、国連の報告書で密輸などへの関わりを指摘された6隻が過去3年で38回寄港していた。日本は疑わしい船を重点的に検査する体制がなく、独自制裁する米国や韓国との間に温度差がある。物流監視の強化は必須だ。

ウクライナ軍のA2ADが機能しなくなる?BukとS300の迎撃弾がまもなく枯渇か

ウクライナ軍のA2ADが機能しなくなる?BukとS300の迎撃弾がまもなく枯渇か

[ad_1] 流出したウクライナ軍の反攻準備や戦況に関する機密資料には防空システムに関する資料も混ざっており、高度6,000mまでの防空を担うBukとS300の迎撃弾(2月時点での残数は113発と421発)が「5月までに尽きる」と予想している。 ウクライナ軍のA2ADは規模が限定的になるか完全に機能しなくなる恐れがある 米Politicoのララ・セリグマン氏は7日、ウクライナ軍の反攻準備や戦況に関する機密資料の流出について「政府高官は『かなり加工されている』ものの統合参謀本部が作成した本物だと認めた」と明かしており、英国のBellingcatも「最初にDiscordへ投稿された機密資料はオリジナルで、これを編集(主にロシア軍の損害に関する部分)したものがTelegramに投稿されて拡散した」と指摘、米メディアは「この資料の一部はウクライナ、NATO加盟国+フィンランド、ファイブ・アイズのオーストラリアとニュージーランドに配布された」と報じている。 Senior US official confirms to me these are real slides produced by the Joint Staff but …

ウクライナ軍がザポリージャ原発奪還作戦を実施、激しい反撃で作戦は失敗

ウクライナ軍がザポリージャ原発奪還作戦を実施、激しい反撃で作戦は失敗

[ad_1] 英国のTimes紙は7日「ザポリージャ原発の問題を国連や外交ルートで解決出来ないとウクライナは判断、これを自らの手で解決するため昨年10月に奪還作戦を実施した」と報じており、この作戦はロシア軍の反撃を受けて失敗したらしい。 ウクライナ政府の中でも「武力による奪還の試み」はまだ議論する余地があると考えられているらしい ロシア軍は侵攻直後に欧州最大のザポリージャ原発を占領、キーウを短期間で占領するという初期作戦が失敗し、西側諸国がウクライナに榴弾砲、自走砲、HIMARSを供給し始めるとザポリージャ原発に砲兵部隊を配備、反撃を受けにくい原発敷地内から対岸地域の攻撃に活用したり、ウクライナ支援に圧力を加えるため原子炉や使用済み核燃料を冷却する発電機の送電設備や原子炉建屋を意図的に攻撃、放射能事故のリスクを煽るなど軍事的にも政治的にもザポリージャ原発を利用してきた。 出典:UATV 武器を発電所敷地内に運び込むロシア軍 この問題は解決するためウクライナは国連や外交ルートを通じて「ザポリージャ原発に駐留するロシア軍の撤退」を訴えてきたが、国際原子力機関(IAEA)は「原子炉施設の安全性を担保する7つ柱が10月までに失われる」と警告、原発を管理するエネルゴアトム社も「冷却に必要な電力供給が停止してバックアップの発電機で核燃料の溶融を防いだことが6回もあり、もし電力供給が完全に失われれば24時間で原子炉はメルトダウンを起こす」と述べており、この問題を国連や外交ルートで解決出来ないと判断したウクライナは自らの手で解決することを選択。 ウクライナ軍特殊部隊、情報部、海軍関係者から作戦の詳細を受けったTimes紙は「30隻以上のボートに分乗した特殊部隊の精鋭600人が闇夜に乗じてザポリージャ原発を急襲、これを対岸地域に布陣した砲兵部隊が支援するというもので、米国防当局者も本作戦に情報提供を行ったことを認めた」と報じているが、原発に駐留するロシア軍は接近してくるウクライナ軍のボートを砲撃で阻止、あまりにも激しい砲撃だったため大半のボートが対岸に向かうことを断念したらしい。 それでも一部の小型ボートが対岸にたどりついて上陸を果たし、原発に隣接したエネルホダルの町外れでロシア軍と3時間に渡って交戦したが、最終的に戦力不足で「作戦中止=撤退した」とTimes紙は報じている。 情報を提供した特殊部隊のウクライナ人将校は急襲作戦のビデオを見せながら「小規模の集団であれば対岸に上陸して前進することも可能だったが、これほど大規模な集団を上陸させるのは不可能だった。高速で航行するボートから対戦車ミサイルで敵を攻撃しようとしたが、敵の砲撃があまりも激しかったので撤退せざるを得なかった。ただ本作戦の指揮官は『状況が困難で多く死傷者を出す』と分かった時点で撤退を決断したため、多くの兵士の命が救われた」と述べた。 出典:Ralf1969 / CC BY-SA 2.5 ザポリージャ原発の奪還に失敗したため原子炉施設や運用する人員の劣化が現在も進行中で、エネルゴアトム社は「原発の置かれた状況は非常事態で良くないことがいつ起きても不思議ではない」と述べており、ウクライナ政府の中でも「武力による奪還の試み」はまだ議論する余地があると考えられているらしい。 ロシア軍がザポリージャ原発から撤退? ウクライナが撤退準備の兆候を確認 ロシア軍がザポリージャ原発を占拠、正し原子炉自体は安定稼働中 ロシア軍が再びザポリージャ原発を攻撃、今度は使用済み核燃料を狙い砲撃 …

バフムートを巡る戦い、ロシア軍がウクライナ軍を市内中心部から押し出す

バフムートを巡る戦い、ロシア軍がウクライナ軍を市内中心部から押し出す

[ad_1] ロシア人の従軍記者がバフムート市内の映像を公開、この映像は市内中心部の駅周辺で撮影されたものなので、ロシア側情報源の主張通りウクライナ軍は市内中心部から後退を強いられている格好だ。 ロシア側情報源の主張通り、ウクライナ軍は市内中心部から後退を強いられている ロシア側情報源は再三「バフムート市内のウクライナ軍が西に押し出されている=駅周辺まで後退した」と主張、しかし主張を裏付ける視覚的証拠はなく「市内中心部の前線」がどこにあるのか不明だったが、ロシア人の従軍記者が駅周辺の戦闘を映した映像を公開した。 この映像は➀の駐車場から始まって右下の建物を通り、➁を経由して➂の建物に入ったところで終わるという内容で、ロシア軍(ワグナー)とウクライナ軍の交戦を直接撮影したものではない。 出典:GoogleMap 映像が撮影された場所/管理人加工(クリックで拡大可能) しかし映像には激しい銃声や迫撃砲の着弾音などが含まれているため「➀の周辺=バフムート駅周辺」で両軍が交戦しているのは確実で、この地点で従軍記者が活動できるということは「周辺地域をロシア軍が確保している」と考えるのが妥当なので、市内中心部の推定交戦地域とロシア軍が支配する地域は以下のようになる。 出典:GoogleMap バフムート市内の戦況/管理人加工(クリックで拡大可能) 市内を流れるバフムト川沿いのエリアは「アルテモフスキー金属工場」と「中央市場」から前進してきたロシア軍が完全占領、さらに「行政庁舎周辺」や「商業エリア」もほぼロシア軍が支配しており、次の戦いはバフムート駅周辺=線路を越えて市内西部に侵入できるかどうかだろう。 ウクライナ軍はMiG-17モニュメント付近を確保しているため背後を遮断される恐れはないが、あと1ヶ月ほど反攻作戦の準備にかかりそうなのでバフムートはもう少し粘る必要がある。 英国防省、砲兵を効果的したロシア軍はバフムートで勢いを取り戻した ゼレンスキー大統領、状況が悪化すればバフムートからの撤退もあり得る   ※アイキャッチ画像の出典:93-тя ОМБр Холодний Яр [ad_2] …

英国防省、砲兵を効果的したロシア軍はバフムートで勢いを取り戻した

英国防省、砲兵を効果的したロシア軍はバフムートで勢いを取り戻した

[ad_1] 英国防省は7日「空挺部隊を含むロシア軍はバフムートの戦いで勢いを取り戻し、この地域で再び砲兵を効果的に使用している。前進の停滞を招いたワグナーとロシア国防省の対立が改善された可能性がある」と指摘した。 イワニフスキーの南にあったロシア軍の突出部は1ヶ月前と比べてかなり削られている 英国防省は7日「空挺部隊を含むロシア軍はバフムートの戦いで勢いを取り戻し、この地域で再び砲兵を効果的に使用している。前進の停滞を招いたワグナーとロシア国防省の対立が改善された可能性がある」と指摘しており、恐らく英国防省の指摘は「ここ数日で見せたバフムート中心部=行政庁舎周辺や商業エリアでの前進」を指しているのだろう。 出典:GoogleMap バフムート市内の戦況/管理人加工(クリックで拡大可能) ロシア側情報源は「バフムート市内のウクライナ軍が西に押し出されている=バフムート駅周辺まで後退した」と主張しているが、依然としてロシア軍が商業エリアを確保しているという視覚的証拠も、バフムート駅周辺での交戦を示す視覚的証拠も、アルテモフスキー金属工場からバフムート駅方向に進んでいる視覚的証拠も登場していない。 ワグナー部隊に従軍している記者がⒶで映像や画像を撮影、ウクライナ軍の兵士がⒷを徒歩で進む様子、ウクライナ軍がⒸに侵入した敵を攻撃、ウクライナ軍兵士がⒹで制圧したロシア軍の塹壕を見聞する様子が視覚的に確認されており、特にイワニフスキーの南にあったロシア軍の突出部は1ヶ月前と比べてかなり削られている。 出典:GoogleMap バフムート周辺の戦況/管理人加工(クリックで拡大可能) ロシア側が主張するバフムート中心部の制圧を示す視覚的証拠は今のところないが、逆を言えばウクライナ軍も中心部を保持している視覚的証拠を示せていないので、この部分だけは「何も断定できない」というのが妥当なところだろう。 因みにコメント欄で「バフムートは要塞化される」「アルテモフスキー金属工場の地下要塞」という言及があるが、ウクライナにマジノ線のような本格的な要塞は存在せず、マリウポリのアゾフスタル製鉄所にあった巨大な核シェルターに匹敵するものはバフムートやアルテモフスキー金属工場の地下に存在しない。 出典:GoogleMap 大まかなマリウポリの状況/管理人加工 ゼレンスキー大統領が「バフムートは要塞だ」と言及したのは「抵抗の象徴」を意味する比喩的表現で、他の拠点よりもバフムートは都市の規模が大きいためコンクリート製の建築物が多く、建物の地下に防空壕がある程度というのが実際のところで、現地メディアや海外メディアが「バフムートが(物理的に)要塞化されている」「バフムートや金属工場には地下要塞ある」と言及しているのを管理人は見たことがない。 そもそもアゾフスタル製鉄所の大きさはウクライナ軍が現在支配しているバフムート市内の広さに匹敵し、アルテモフスキー金属工場とは完全に規模が異なる。 ゼレンスキー大統領、状況が悪化すればバフムートからの撤退もあり得る   ※アイキャッチ画像の出典:93-тя ОМБр …

カナダ海軍は最大12隻の新型潜水艦を調達したい、乗組員はどうするの?

カナダ海軍は最大12隻の新型潜水艦を調達したい、乗組員はどうするの?

[ad_1] カナダ海軍は政府に「最大12隻の新型潜水艦を調達したい」と働きかけているらしいのだが、政府の内部文書によれば「新型潜水艦の調達には最低でも15年はかかる見込みで、採用する調達戦略によっては25年かかる可能性がある」と指摘している。 乗組員育成に苦労しているのは潜水艦が海よりもドックに入渠している時間が長いからだが、、、 カナダ海軍の新型潜水艦を語るにはヴィクトリア級潜水艦(旧アップホルダー級潜水艦)の顛末を知っておく必要があり、冷戦時代に再建した潜水艦部隊の次期潜水艦=バラオ級やオベロン級の後継艦を探していたカナダは英海軍から退役した4隻のアップホルダー級を7.1億ドルで手に入れ「掘り出し物だった」と国民に喧伝したが、この4隻は売却先が見つかるまで完全に放置(約4年間)されていたため極めて状態が悪く、内1隻が移送中の事故で大きなダメージを受けてしまう。 出典:カナダ国防省 4番艦シクーティミ(旧アップホルダー級潜水艦1番艦) はるばる英国から移送されてきた潜水艦を調査したところ1番艦の船体には謎の凹みが見つかり、4番艦は移送中の事故(海水の流入と船内火災)で艦内がボロボロだったのだが、カナダ海軍は手に入れたアップホルダー級を見放さず、9年の歳月をかけて4隻全てを海に戻すことに成功した。 ただヴィクトリア級として就役した4隻の運用実績は散々で、艦内の電力システムが吹き飛んで6年もドック入りしたり、耐圧殻の腐食や船体の溶接不良で5年もドック入りしたり、エンジン不調やバッテリーの問題で緊急寄港を繰り返したり、艦内の鉛濃度が急上昇する不具合に悩まされたり、バンクーバー島沖で海底に激突したり、オルカ級巡視船に衝突されたり、もう「気がつけばドックに入渠している」と揶揄されることが多く、最も運用実績が酷いのは海底に激突した3番艦コーナー・ブルックだろう。 2003年に就役したコーナー・ブルックは2011年にバンクーバー島沖で45mの海底に5.8ノットのスピードで激突、この衝撃で船首には約2mの大穴があいて耐圧殻も修復不可能なほど損傷したが、カナダ海軍のヴィクトリア級に対する愛は凄まじく「2014年から3年の歳月をかけて修理する」と発表、この作業中にメインバラストタンクが破裂したため全ての修理が終わったのは2022年で、昨年10月にテスト航海を実施したが任務への復帰は依然として未定だ。 現地メディアは「2017年から2023年3月まで海軍は潜水艦のメンテナンスに19億ドルを費やしたが、コーナー・ブルックを除く3隻が同期間(7年×3隻=7665日)に海で活動したのは529日に過ぎず、2019年と2020年に海軍は潜水艦を1日も運用していない」と指摘している。 出典:public domain ヴィクトリア級潜水艦 ここからが今回の本題なのだが、カナダ海軍は政府に「最大12隻の新型潜水艦を調達したい」と働きかけ、野党の保守党も海軍の提案を支持しているものの、政府の内部文書によれば「新型潜水艦の調達には最低でも15年はかかる見込みで、採用する調達戦略によっては25年かかる可能性がある」と指摘し、現地メディアは「新型潜水艦の調達には600億カナダドルの値札がついているが、軍の調達プログラムが予算内に収まったことはないので値札は1,000億カナダドルになるかもいしれない」と報じているのが興味深い。 さらに現地メディアは「海軍が新型潜水艦を調達するためには2つ課題を乗り越えなければならない」と指摘しており、1つ目は「4隻分の乗組員育成に苦労している海軍が12隻分の乗組員を確保できるのか?」という点で、2つ目は「基本的な生活必需品がインフレで高騰しているのに12隻の新型潜水艦に資金を投資するよう政府を説得できるのか?」と点だ。 出典:カナダ海軍 乗組員育成に苦労しているのは潜水艦が海よりもドックに入渠している時間が長いからだが、カナダ海軍が進めている次期フリゲートのプログラムコストは250億カナダドルから800億カナダドル以上に上昇しており、現政権が高価な新型潜水艦の調達を決断できるかは微妙としか言いようがない。 トルドー政権としては「次期海上哨戒機でも火種が燻っているので問題をこれ以上抱えたくない」と考えても不思議ではなく、仮に調達しても取得までの期間が長すぎるのでプログラムコストの現在の見積もりよりも高騰するは避けられないだろう。 カナダが競争入札をスキップしてP-8A調達を示唆、要求要件に適合する唯一の機種 カナダ海軍がSPY-7供給契約を締結、トマホーク搭載の次期フリゲート発表 …